紹興の観光スポット紹介

杭州より東へ約60Km、上海より220Kmほどの位置する紹興は浙江省中部の地級都市で市街には運河が張り巡らされて いることから【水郷沢国】などとも称されます。名産は酒で、 紹興酒と言えば誰もが一度は名前は耳にしたことがあるかと思います。 そんな紹興には文豪の魯迅をはじめ、周恩来、秋瑾など多くの著名人の故郷としても有名で彼らに所縁のある観光スポットも多い場所です。

八字橋

運河の街紹興の水郷風情を楽しむのにもってこいの場所です。橋の形状が八の字に見える事から八字橋と言われています。 この八字橋付近のエリアには清代の江南地方独特の白壁、黒瓦の街並みが続いています。

魯迅記念館

日本での留学経験があり【阿Q正伝】や【狂人日記】などの著者、中国近代文学の創始者として有名な魯迅の実家を 魯迅記念館にして公開しています。魯迅自身は誕生の1881-1898年、1910-1912年をここで過ごしました。 ここでは【会稽郡故書雑集】、【古小説鈎沈】、【懐旧】 などが著されました。

三味書屋

魯迅の通った私塾です。清末期の紹興では一番の名門でした。魯迅が学んだ教室、使用した机などが展示されています。 机には彼が遅刻した際に反省の気持ちから刻んだ【早】という文字が残されています。

魯迅祖居

三味書屋の向かい側に建つ魯迅の祖父の邸宅です。魯迅の祖父は北京の高官でしたが、 息子(魯迅の父)が科挙に合格出来ないことで試験官に賄賂を私逮捕されました。そんなことに嫌気がさした魯迅は 文学の道を志したと言われています。

咸享酒店

魯迅故居のすぐ近く、魯迅の小説【孔乙己】に登場する居酒屋です。店前には小説の主人公である孔乙己の像があります。現在も実際に 飲食が可能で、ここでお酒を飲む人も少なくありません。

周恩来祖居

周家が代々暮らした家で、周恩来も一時期暮らした家です。周恩来記念館も併設しています。周家の1人が100歳を迎えた際に    浙江省長より記念碑を送られたことから【100歳堂】とも呼ばれています。

秋瑾故居

清代末期の女性革命家秋瑾が住んだ家です。16歳の時に福建省から移り住みました。 魯迅とほぼ同じ時期に日本へ留学し女性解放運動などに参加しました。帰国後も紹興で革命活動を続けましたが 1907年、31歳の時、武装蜂起の罪で処刑されてしまいました。

大通学堂

1905年秋瑾が打倒清朝のため革命軍士官養成の目的で設立した体育学校です。1907年秋瑾が処刑されたことにより 学校も閉鎖されました。訓練用銃器などが展示されています。

沈園

紹興に唯一残る南宋時代の名園です。園内は古跡区、南苑、東苑に分かれています。池と楼閣からなる 宋代庭園が再現されています。魯迅故居より運河を通る遊覧船で訪れることも可能です。

黄酒博物館

2009年オープンした紹興酒に代表される黄色酒をテーマにした博物館です。黄酒の製造過程や製造道具などに関して 詳しく説明しています。

東湖

浙江省三名湖(その他は杭州の西湖、嘉興の南湖)に数えられる湖です。元々は青石の山でしたが、 漢代から採石が続けられ、絶壁、洞窟ができそこに水が入り湖となりました。断崖絶壁の景観が見ものです。 またここでは足こぎの【鳥篷舟】も有名です。

蘭亭

紹興市街南西12Km程の蘭渚山の麓にある東晋の書家王義之所縁の書の聖地です。 王義之はここで【蘭亭序】を書きそれが認められて書の大家となりました。

禹陵

中国の伝説の王朝、夏の創始者【禹】を祀った陵墓です。 禹は儒教の聖人にも数えられ、 治水事業に功績を上げたと言われています。各地を回り紹興で亡くなったとされています。

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