中国の最も南、中国で最も新しい省である海南省の省都海口は人口約200万人の地級市です。 元々は珠崖といい流刑でしたが、1988年に広東省より独立し海南省が成立すると海口はその省都となりました。 省都として海南省の政治経済の中心としての役割だけでなく、 現在は新しい空港が完成し、中国大陸からの列車も海口に乗り入れられるようになり海南省の玄関口としての役割も果たしています。
海口の気候は亜熱帯海洋性気候に属し一年を通し温暖な気候ではありますが、四季が存在することが特徴で秋には台風も多く通過します。
海口の歴史は、前漢時代の紀元前110年、武帝が郡を広西より派遣し海南島の瓊北烈楼港(現在の海口鎮海)に上陸し、?耳及び珠崖郡を設置したのが始まりです。
宋代の1071年(熙寧4年)に海口浦が設置され、海口の地名が誕生しました。
宋代には政争に敗れた蘇軾が昌化郡(現在の?州一帯)に左遷された際に海口の金粟庵(現在の五公祠)に投宿し、また罪を赦されて都に戻る際にも投宿し『洞酌亭並引』を残しています。
元代になると海口には瓊州郡民按撫舶司が設置され、海南島における貿易活動の監督に当たっていました。
明代の1370年よりそれまで広西に帰属していましたが広東の帰属と改編されました。
清末の1858年(咸豊8年)、清朝と英仏政府との間で天津条約が締結されると、瓊州は開港地に指定され、両国(後に独奥西白丹も)の領事館が設立されることとなり、
欧米への門戸が開かれることとなり、1873年には日本海口領事館も開設されています。
中華民国成立後の1926年、それまで瓊山県に属していた海口を独立させ海口市が成立、広東省の直轄とし、
1949年には海南特別行政区を設置し広東省から独立させ、1950年に人民解放軍の海南島上陸作戦によって中華人民共和国の統治下に入った後は1956年地級市に昇格
、1988年の海南省成立にともない省都となりました。2002年行政区画が再編され瓊山市を併合しました。
海口の観光スポットをご確認下さい。
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