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杭州の概要

杭州は上海より南西へ150Kｍほどの場所に位置する浙江省の省都で人口は約800万人です。 中国の8大古都に数えられる都市です。
秦の時代に始皇帝によって設置された銭塘県が杭州の始まりと言われます。 戦国時代に開削され 隋の時代に整備された北京と杭州を結ぶ総延長2500Kmにも及ぶ京杭運河の終着地として、 江南地方の重要な拠点となり経済・文化が発展し、「天に天堂あり、地に蘇杭あり」と謳われるほどでした。
唐代の詩人白居易は杭州に左遷され、後に【最も想うのは杭州である】と謳い、元代に杭州を訪れたマルコ・ポーロは 彼の著書【東方見聞録】の中で、世界一豪華で裕福な都市と記されています。
現在でも杭州は大都会ではありますが、水と緑が非常に豊富で、どことなくのんびりとした雰囲気が漂う街です。
中国の住みやすい街ランキングには常に上位に選出されています。 日本では松江市、上尾市、西宮市、狭山市、福井市、向日市、岐阜市と友好都市となっています。 　　　

杭州の歴史

・587年（禎明元年）には陳により銭塘郡が設置されました。 ・589年（開皇9年）、隋朝は銭唐郡を廃止して杭州を設置、杭州としての名前が初めてつかわれました。
　その後余杭郡と改められ、唐代になると再び杭州、余杭郡とされました。
・758年（乾元元年）以降は杭州の名称が清末まで使用されることととなりました。

・1107年（大観元年）北宋は杭州府に昇格させました。当時は20万戸を数える江南地区最大の都市となっていました。
南宋になると杭州はその全盛期を迎え、呉自牧により『夢粱録』に当時の杭州についての記録が残されている。
・1129年（建炎3年）、行宮が杭州に置かれると杭州府を臨安府と改称しました。
・1138年（紹興8年）には正式な遷都が行われ、杭州は宋朝の政治・経済の中心地となりました。 　国都となった臨安府の人口は急増し、咸淳年間（1265年-1274年）には124万人にまで増加しました。
・1276年（至元13年）、宋朝を滅ぼした元朝により杭州路が設置されました。
・1341年（後至正元年）杭州城内で大規模な火災が発生し15,755軒を消失、元末に杭州城は大規模な再建事業が実施されました。
・1358年（至正18年）、張士誠による杭州城再建が行われ、周囲64,020尺、高さ30尺、厚さ40尺というそれまでの規模を上回る杭州城を再建している。
　元代の繁栄の有様は、マルコ・ポーロが「キンザイ（＝行在）」として『東方見聞録』で記されています。

・1914年（民国3年）には浙江省銭塘道が設置されました。
・1927年（民国16年）、道制が廃止となり杭県を城区、西湖、会堡、湖墅、皋塘、江干の6区を擁する省直轄の杭州市が設置されました。 ・1949年に杭州市は省轄市（地級）に昇格、浙江省省会（省都）となりました。
・1958年、寧波専区蕭山県と建徳専区富陽県を杭州市に編入、同年には杭県を廃止しその管轄区域の一部が杭州市に編入されました。
・1960年、嘉興専区臨安県と金華専区桐廬県を杭州市に、1963年には金華専区建徳県、淳安県を編入しました。
・1996年、西湖区の西興鎮、浦沿鎮、長河鎮を分割して浜江区を新設、2001年に県級市の蕭山市及び余杭市を市轄区としました。

杭州の観光スポット

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