杭州は隋の時代に整備された北京と杭州を結ぶ総延長2500Kmにも及ぶ京杭運河の終着地として、
江南地方の重要な拠点となり経済・文化が発展し、「天に天堂あり、地に蘇杭あり」と謳われるほどでした。
唐代の詩人白居易は杭州に左遷され、後に【最も想うのは杭州である】と謳い、元代に杭州を訪れたマルコ・ポーロは
彼の著書【東方見聞録】の中で、世界一豪華で裕福な都市と記されています。
現在でも杭州は大都会ではありますが、水と緑が非常に豊富で、どことなくのんびりとした雰囲気が漂う街です。
2011年6月、世界遺産にも登録された杭州観光のメインとなる湖です。湖の周囲は約15Km、
湖の廻りを歩いて散歩できるようにきれいな遊歩道があり、
夕暮れ時の風景、夜景がとても綺麗でロマンチックな雰囲気をかもし出しています。
その歴史は長く、数々の伝説があることでも知られています。京劇の【白蛇伝】では白蛇の精・白娘子が人間に変身し西湖に
観光に訪れ、人間男性と恋をしは特に有名です。
西湖の名称の由来は西湖を深く愛した北宋の蘇軾が中国四大美人の一人西施(子)に例えて【西施(子)湖】と
詠んだのが始まりと言われます。
西湖は美しい山や水、そして奥深い林に恵まれているだけでなく、
豊富な文物と遺跡、美しい神話と伝説があり、自然、人文、歴史、芸術を一体に合わせ、周囲には様々な見どころがあります。
中でも有名なのが以下の西湖十景と呼ばれるスポットです。
三潭印月 明代に人口的に造られた島小瀛州の南側の湖上に三つの石塔が突出しています。三潭印月とはこの三つの石塔が月明かりに照らされた美しい様子を指します。 |
断橋残雪 雪見の名所で、西湖の北端にが橋架かっています。この橋に雪が積もり、雪解けの際に、橋の中央から徐々に雪が溶けて橋が中央で途切れたような景色を指します。 |
平湖秋月 西湖の北側、中山公園内にある月見の名所です。唐代にここに楼閣が建てられ、南宋代には既に月見の名所となりました。現在、月見台と言われる楼閣からの眺めを指します。 |
曲院風荷 美しい蓮の花を観賞できる名所です。南宋代に宮廷用の酒を造る工場(曲院)があり、その工場からの酒の香りと蓮の花の香りが漂っていた様子を指しています。 |
蘇堤春暁 蘇堤とは1090年、蘇東坡によって造られた西湖の西側を南北に貫い堤防で散歩道となっています。春の霞かかった朝、その道の柳の風景や鳥の鳴き声の美しさを指しています。 |
花港観魚 花港観魚は池に泳ぐ大量の美しい鯉と牡丹などの花が鑑賞できる名勝です。花港とは背後の花家山からの清流がここを通り西湖に流れ込んだことから、この名が付けられました。 |
南屏晩鐘 西湖の南、南屏に954年名僧済公によって浄慈禅寺が創建されました。南屏晩鐘とはこの寺の鐘楼で毎年大晦日に突かれる鐘の音色と夕暮れ時の景色の美しさを指しています。 |
雷峰夕照 997年西湖の南に位置する雷峰山に創建された雷峰塔ですが、雷峰夕照とはこの雷峰塔に夕日が重なった景色を指します。またこの他にも雷峰塔からの西湖の眺めは美しいと評判です。 |
柳浪聞鶯 西湖の東側に位置する柳浪聞鶯公園は元々は皇室の御苑でしたが、現在は江南風庭園となっています。柳浪聞鶯とはこの公園の柳とその柳の枝でウグイスが囀る音の美しさを指しています。 |
双峰挿雲 西湖の西側に南高峰と北高峰という2つの峰が聳えていますが、双峰挿雲とは西湖の湖上からこの2つの峰を眺めた際に、峰に霧がかかり水墨画のような美しい景色が見られる様をさします。 |
1984年に杭州の新聞社、テレビ局、旅行局などが中心となって選出された新西湖十景も有名です。
云栖竹径 |
満隆桂雨 |
虎パオ梦泉 |
龍井問茶 |
九溪烟樹 |
吴山天風 |
阮墩環碧 |
黄龍吐翠 |
玉皇飛云 |
宝石流霞 |
西冷印社は西湖の北側の島の中にある孤山の麓に点在する篆刻研究を中心とした学術団体、及び関連企業・庭園の名称です。
1904年に設立されて以降、金石篆刻、書道、中国画などの分野においてはその道のエキスパートを
数多く輩出してきました。
孤山の南麓に位置する西冷印社本社は、広い敷地の中に建物が点在し、中国江南の優れた庭園の一つとされ一般に公開されています。
白居易、蘇東坡などもこの庭園を訪れたとされています。
また、学術研究の他、博物館などを設け貴重な文物を数多く展示しています。
北宋の名称岳飛を祀った西湖の西北湖岸にある南宋時代1221年創建の廟です。
大殿には高さ4.5mのの岳飛の坐像があり、岳飛の筆跡と言伝えられている「還我河山」の額がかざられています。
金に奪われた江南地方奪還を企てた岳飛は、穏健派の秦桧の陰謀で無実にも関わらず殺されてしまいました。その後、冤罪は晴らされ
現在では漢族の英雄として崇められています。
一方秦桧は岳飛ら軍閥を弾圧し、その後も自らの権力保持のために恐怖政治を敷いたので、後世、その名は売国奴の代名詞となり蔑まれした。
現在、岳王廟には捉えられた秦桧とその妻の像があります。以前はその像に唾を吐きかける風習があったそうです。
南宋時代一番の繁華街であった場所を開発し、当時の街並みを再現しました。骨董品や茶館などが並び当時の雰囲気を味わうことが出来ます。
西湖東側に造られたカフェやバーが集まるおしゃれなスポットです。自然との融合を目指す杭州らしく、 若者の集まる有名スポットであっても石橋や柳の木などが多くあり、落ち着いた大人の雰囲気を醸し出しています。
銭塘江の北岸にたつ970年創建の高さ60m、八角七層構造の塔です。呉越王・であった弘俶が銭塘江の逆流により
氾濫が起こるのを防ぐことを祈願したてられました。現存の物は1163年に再建されたものです。
塔の上からは銭塘江と江南地方一帯の景観を楽しむことが出来ます。
杭州一の名刹として知られ中国禅宗十刹にも数えられています。
現在の寺院は19世紀後再建されたものです。
326年にインドの高僧・慧理によって建立、最盛期の10世紀頃はは3000人以上の僧が居ました。
寺内の本殿には中国最大で約25mにもなる木彫り釈迦弁尼の座像が安置されています。
また、羅漢堂には銅製としては世界最大の御殿があります。
その他、霊隠寺の必見としては五代より元代に掘られた
338体の石仏です。
1929年にオープンした歴史ある浙江省の博物館です。江南庭園風の建物には10万点近い 浙江省ゆかりの展示物が展示されています。
南宋時代の宮廷専用に造られた陶磁器を展示する博物館です。館内には宮廷に納められた陶磁器の展示や、 復元された龍窯という窯の遺跡などがあります。
お茶に関する総合博物館です。博物館は茶史、茶萃、茶事、茶具、茶俗、茶縁という6つのテーマに分けられて展示されています。 中国各地の茶葉や茶器などが数多く展示され、お茶に馴染み深い日本人には興味深い博物館です。
宋代の街並みを再現したテーマパークです。園内には沢山のエキストラが配置され 本当に宋代にタイムスリップした感覚に襲われてしまいます。
杭州-北京 |
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