福建省の南部、九龍江の河口に位置し大小いくつもの島から成る厦門(アモイ)はその良質な立地条件により明代以降茶葉などの貿易港として栄えてきました。
アヘン戦争後の南京条約(1842年)により
対外向けに開港されたアモイは1962年にイギリス租界が、1902年(光28年)にはコロンス島に共同租界が設置され、外国商社の商館が進出しました。
現在でも多くの洋館が残り
現在でもコロンス島には当時建てられた洋館が多く残りアモイ最大の観光スポットとなっています。
アモイの西南に位置する面積1.78Km程の島で、その美しさから【海上明珠】や【海上花園】などとも呼ばれています。 アヘン戦争後の1842年の南京条約後にアモイが対外的に開港されると1862年にイギリス租界が、 1902年には共同租界となりイギリス、アメリカ、フランス、日本、ドイツ、スペイン、ポルトガル、オランダなどがこの地に領事館を構え、商社や教会、学校などを 建てインフラ整備も行われました。1942年に日本軍に占領されますが1949年中華人民共和国成立時に中国に帰属しました。 現在も租界時代の洋館や教会など中世西洋風の建物が残り、優雅な雰囲気の中におしゃれなカフェやレストランも多くアモイ最大の観光スポットとなっています。
コロンス島の洋館群や近代的なアモイ市街を一度に望むことの出来るコロンス島の最高峰日光岩(93m)を中心とする遊覧区です。 元々は晃岩と名付けられていましたがここからの景観が日本の日光山よりも美しいというこで日光岩と改称されました。 また麓に蓮花庵という尼寺がありましたが日の出のときに朝日が境内にさしこむということで日光岩寺となりました。 北側麓には清朝成立時に抵抗運動を繰り広げた日本出身の活動家鄭成功の記念館もあります。
コロンス島の南部に1913年台湾の富豪林爾嘉が造営した庭園です。自然の岩と海を利用して設計されている特徴を持ちます。 庭園は【蔵海園】と【補山園】に分けられ、それぞれ美しい風景を楽しむことが出来ます。また、ここには 2000年胡友義という華僑の方が収集したピアノを展示するピアノ博物館があり、1日に数回、ピアノ演奏を楽しむことも出来ます。
コロンス島の東部に位置し日本人の母を持ち長崎県の平戸で生まれ7歳に福建に移住し清初期、清朝への抵抗運動を行った鄭成功を記念して造られた公園です。 海岸にある鄭成功は高さ約16m、重さ約1620トンで中国の花崗岩で出来ていて中国の歴史人物像の彫像では最大規模となります。
コロンス島を代表する洋館【八掛楼】の中にある中国唯一のオルガン専門の博物館です。 ここもピアノ博物館同様、胡友義という華僑の方のコレクションを展示しています。必見は1909年イギリス製制の パイプオルガンなどです。
厦門島の西南部に位置する南普陀山は唐代に創建され既に1000年以上の歴史をもつ名刹です。 創建時は泗州寺と命名されましたが、何度も興廃を繰り返し、清代に普陀山(浙江省)の南に位置することから南普陀寺と改名されました。 敷地面積は3万u以上あり天王殿や大雄宝殿、大悲殿などが並んでいます。 南普陀寺では中国で最も早く仏教学府であるビン南仏学院が創建され、また仏教養老院なども出来ました。 そんなことからも福建省南部の仏教聖地として現在も多くの人が訪れています。
アモイ島の南に位置する胡里山砲台は1891年に福建水師提督の彰楚漢が建設を開始しました。 その後、5年の時を経て完成しました。現在でも大小多くの大砲が残っています。中でも目を引くのはドイツのクルップ社製の大砲で 砲口28CM、全長13.9m、射程距離は16Km有ります。また、ここからは台湾領の大担島と二担島を眺めることが出来ます。
1959年に華僑の陳嘉庚によって建てられた華僑の歴史や社会などを紹介する博物館です。 世界各国にある中華街の紹介もされています。
アモイ-広州 |
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